オールタイム・遠望ベストテン

距離写真山名展望地撮影年月日投稿年月撮影者撮影者からのコメント
1314km

月山燕山荘2006/11/092006/11Caesarさん 8日と9日で燕山荘泊で燕岳へ行ってきました。燕山荘のホームページに冬毛に変わり始めたライチョウの写真が載っていて、見てみたかったからというのがきっかけだったのですが、肝心のライチョウが見られなかった代わりに途方もないものを見てしまいました。
 8日は冬型の気圧配置が緩んだ当日で、眺望がいいのは予想していたのですが、pockyさんのご報告どおりその日の朝甲府盆地では大展望で、塩尻峠を越えた途端北アルプス全山の大展望。燕山荘に到着したのは13時を過ぎていたのですが、展望はほとんど衰えていませんでした。ただしこの日は東北方面の天候は回復しておらず、頚城よりも向こう側の展望はなし。今までの例だと超展望は2日持たない、ということが多かったので、期待せずに翌朝を迎えたのですが・・・。日の出ギリギリにようやく起き出したところ前日に続く異常展望に気づき、あわてて撮影したのがこの写真です。撮影時間は6時17分、場所は燕山荘前です。画像を調節してやっとこんな感じです。もちろん肉眼では、以東岳以外は「なんとなく稜線が続いている」程度にしか見えません。
飯豊山→ 佐渡島→
朝日連峰→ 槍穂高、富士山→
 TYFさんによる遠望写真の検証(2006/11/17 投稿)

 もし月山が写っているとすれば 314km という、実にすごい記録になります。ただ月山かどうかは大変微妙ですので、私なりに検証に挑戦してみました。
 まず、写真の方ですが、Caesar さんがアップされた写真をコピーし、コントラストだけを調整させていただきました。

 山座同定の方法ですが、これだけ微妙な判定ですと数値地図を使うと数値地図の特性から正確な判定が難しいので Walstone さんが提唱された「やまおたく連続データ」を使用する方法を使ってみました。この方法は地形図から直接必要なデータを読み取り、そのデータを2次元的に表示させて山座同定を行う方法です。この方法ではピークの高さと方位は数値地図を使う場合に較べて大変正確に表示することが出来ます。ただし稜線に関してはデータのサンプリングの粗さがそのまま反映されます。

 データは国土地理院のオンライン地図閲覧サービスの2万5千地形図をカシミールで表示させ必要データを読み取りました。データの表示は拙作ツールを使用しました。その結果を画像下に示しました。横軸が方位で縦軸が見掛けの高さです。方位と距離の計算は、やはり精度を考慮して「ガウスの平均緯度式」を使用し、見掛けの高さの計算は田代博さんの提唱された計算式を使用しました。田代博さんの計算式での気差係数の値は 15.6 を使用しました(標準は 14.7)。

 Aが化穴山、Bが化穴山の東にある 1446m 峰、Cが戸立山付近、Dが刈羽黒姫山、Eが以東岳で、赤で示したのが月山です。写真では月山方向に、はっきりと丸い山容が見えていますが、この方向でピークとして見える可能性があるのは月山かBの 1446m 峰のいずれかです。1446m 峰は化穴山の標高 1506m よりも低く、かつ少し遠くになりますので化穴山に対してはシミュレーションの結果のようにはっきりと低く見えるはずです。またCの戸立山付近に対しても低く見えるはずです。しかし、写真では化穴山、不明ピーク、戸立山が同じ高さに見えています。シミュレーションの結果では、不明ピークを月山とすれば化穴山、月山、戸立山が同じ高さに見えることになります。また不明のピークの方位は月山とほぼ一致していますが、1446m 峰とは微妙にずれているようにも思えます。尚、写真で毛穴山とありますが、他の写真では化穴山に修正されています。

 以上の結果から私個人としては、このピークは月山としてよいのではないかとの結論に達しました。
2275km木曽御嶽氷ノ山2014/10/252014/10かいさん ひさびさの超遠望です。
 10/25(土)未明、鳥取側から日の出前の氷ノ山へ。狙い通り天気も良く透明度も抜群で加賀白山はくっきり(左側)。右に目を向けると、もやもやとしたものが。木曽御嶽の噴煙と思われます(一番右) 皮肉にも噴煙が目印となっていますが、早く活動が収まりますように・・・
3248km西吾妻山爺ヶ岳2005/09/122005/10Caesarさん この画像は、9月12日(木)、前日は土砂降りの雨で翌日は乾燥した高気圧に覆われるという、いかにも超遠望が期待できそうな日を狙って撮影したものですが、今日に至るまでこれが吾妻山だとは露と気づかずに放置されていた(笑)ものです。時間は午前8時30分。
 本来なら前日の土砂降りを押してでも登っていれば鹿島槍山頂でご来光を見て、あわよくば鳥海山も狙えたかもしれないのに、おおちゃくをして当日雨が上がってから登り始めたせいでこうなってしまいました。ちなみに、鹿島槍に着いたときにはすでに山頂はガスに覆われ始めていて信州側は見えなくなっていました。
 でも、この画像を見る限り、鹿島槍からだと鳥海山はたとえ見える条件下だったとしても、前山の樹林の高さによっては見えないかも知れないくらいのちょい見えなので、五竜あたりから狙ったほうが全山が見えていいのかもしれませんが。
同日同地点からの飯豊山
4245km飯豊山水晶岳2004/09/152005/03Caesarさん 前回の投稿時の写真(*管理人註:昨年2004年の9月15日に北アルプスの水晶岳山頂から撮影した鈴鹿山脈197kmや比良山地の武奈ヶ嶽201kmなど)をもう一度洗いざらい調べてみたところ、自分が「これは山なんだろうか?雲なんだろうか?」と怪しく思って撮った写真の中に、飯豊連峰らしきものが写っているのを発見しました。本当に目がおかしくなるくらい凝らして見ないとわかりませんが。もっとも、大日岳以外は本当にただのシミです。撮影日は同じく2004年9月15日、午前6時20分、撮影機材はニコンのD70です。450ミリ相当で撮りました。
5244km富士山朝日山(福島県)2012/11/252012/11魚斎さん 25日は今シーズン最高の展望と予想して、常磐道いわき勿来ICから西へ16kmほどにある朝日山に行ってきました。以前行った栄蔵室より少し遠く福島県に入っています。朝4時に出発予定が4時半になってしまい、現地着が8時過ぎだったのでかなり薄かったのですが予想が当たって一発で写すことができました。
 この山は低い上に15分ばかりで登れてしまうためここからの写真はネットでさがしても出てきませんが、三角点があるためかしっかりした道がついており、頂上には富士山を示す標識もあります。また栄蔵室と違ってかなりいろいろな山が見えます。このあと別の場所に行ってみましたがだんだん条件が悪くなってきて、ここ以外からの撮影はできませんでした。
 周囲はこんな感じです。この右側に北関東の山々が見えています。
6238km富士山栄蔵室(北茨城)2008/12/272008/12魚斎さん 週末は風が強く展望びよりが予想できたので、さっそくリベンジに行ってきました。予想を上回る成果があり、整理に時間がかかりましたが駆け込みにならないよう何とかまとめてみました。以下順次ならべてみます。当地はこれから雪の季節になるので、今季また行けるかどうかは運次第ですね。
(1)最初(八時頃)が北茨木最遠とされる栄蔵室です。ここは先日ロケハンしてありましたがこの日は雪があり、途中の凍結路を車が越せずに30分ほど歩くことになりましたがその甲斐あって238.2kmの富士山が写せました。富士山と重なるように奥久慈男体山、風車のあるのがプラトーさとみ。写っていませんがこの右に三鈷室山。この山は木立や向きから富士山方向しか見えません。木の間ごしに那須とか奥日光らしき山々は見えていますが。ナゾは右端の山です。三鈷室山の東隣りに879.9mの三角点で表示されていますが、地図やインターネットでも何のデータもないのです。里川の集落にいた地元の方に聞いてみましたが前鈷室山とか○鈷室山とか要領を得ません。明らかに三鈷室山より高く、北茨木で栄蔵室の次に遠いのはほぼ確実です。林道もあり、その道のマニアには知られた存在のようですが、登山の対象ではないのでしょうか。いずれ行きたいと思います。
(2)プラトーさとみ付近から228.5km  栄蔵室のあとここに回りましたが、途中の道路はかなり凍結していました。今回はプラトーさとみの本館を入れて写したので少し遠くなりました。この右にロッジや各種施設があります。地元のお父さんが写そうとしていましたが、明るすぎてうまく写せないようでした。助け舟を出そうと思いましたが他社のカメラだったので露出補正の方法がわからず残念。時間は9時過ぎです。
(3)上山の休場展望台から212.8km  うやまのやすんば、と読むそうです。水郡線下小川駅の北東約4kmに上三草という地名がありますが、そのすぐ右上の408m峰との間の家が2軒書かれた左、一重の等高線の小山です。11時すぎだったので双眼鏡でなんとか見えるくらいでしたが、わかるでしょうか。ここは標高が低いので、あまり雪の影響はなさそうです。坂はけっこうきついですが。一応遊歩道があり、家が二軒記載されていますが一軒は遊歩道のトイレです。このあと近くの三太の湯へあったまりに行きました。
(4)八溝山富士見が丘から222.7km  夕方、八溝山に回りました。風が強くて参りましたが、元日のリベンジができました。4時で頂上展望台の方は降りてしまうようで、私といっしょに赤富士を眺めていました。現地では朝の富士山の話はよくしてくれますが、当人たちは夕方もけっこう楽しんでいるようです。もう一つのテーマである天城山は、地平線付近の状態がイマイチで、強引にこれだと言えそうなカットもありますが、いずれもっとクリアな画像を写したいと思います。
7232km高妻山大朝日岳2009/09/212009/09SHさん 5連休を利用して、1ヶ月前にWalstoneさんが歩いた朝日連峰(以東岳から祝瓶山)2泊3日の縦走に行って来ました。天気は、1日目曇り、2日目晴れ、3日目快晴で、以東岳ではあまり見えませんでしたが、3日目の朝は、高妻山や妙高山を見ることができました。南方向の展望は良かったですが、北方向は焼石岳や栗駒山は見えましたが、岩手山や八幡平は見ることができませんでした。しかし、あまり見たことのない東北の山々を見ることができ、とてもよかったです。
 長期の連休とあって、20、21日の大朝日岳避難小屋の宿泊者は100人余りいて、小屋内は大混雑で、管理の人たちは大忙しでした(僕は小屋横にテントを張らせてもらいました)。また、少ないと思っていた以東岳から祝瓶山の縦走も4~5パーティいて、朝日連峰は大いに賑わっていました。縦走の計画立案には、Walstoneさんの山行記録を参考にさせてもらいました。ありがとうございました。
8230km仙丈岳八溝山富士見が丘2008/12/272008/12魚斎さん 赤富士に見とれつつ、他の山もチェックしておきました。現地では八ヶ岳(A)には気付いていましたが、他はプラトーさとみよりはよくわかるなあ、程度の認識でした。しかしカシミールで確認中、甲斐駒・仙丈(B)が出てきたので実写で確認したところしっかり写っていました。これが今日の八溝山からの最遠のようです。さらにカシミールは間ノ岳の頭が鞍部に見えている可能性を示していますし、それらしき場所(C)もわかりますが、シルエットですと判別できません。距離的には232.2kmとなりますがやめておきました。
9229km吾国山北穂高岳2011/10/042011/10Caeasrさん 10月初旬の1週間、長期休暇を利用してお馴染みの槍穂界隈へ出かけた折、初めて北アルプスからの筑波山の姿を捉えることに成功したのでご報告します。
 前日までの寒気の影響で早朝の気温がこの日は稜線上で氷点下6度、北関東でも8度程度しかなかったせいか、日の出間際のこの方面の視程が非常に良く、上信国境の山の稜線の向こう側にはっきりと筑波連山の稜線を見ることができました。最も遠かったのはそのさらに後ろ側にある茨城県笠間市の吾国山で、228.9キロでした。
もう少しでダイヤモンド筑波になり損ねています。計算して日時を決めて登れば、案外成功するかもしれません。撮影時間は5時36分です。
前日までの寒気で北アルプス北部は見事に冠雪したのですが、ほんの数十キロの差で槍穂界隈には雪がつかず、この日は北穂から奥穂・前穂・岳沢・上高地と縦走でき、一日中ガスも上がってきませんでした。ちなみに、筑波の姿が望めたのは日の出前後のほんの20分程度の間だけで、奥穂や前穂からは上信国境から後ろ側は全く見えなくなっていました。
10227km富士山土岳(北茨城)2010/01/012010/01魚斎さん 昨年末あたりから寒波が来て、ようやく超遠望むけの気圧配置になったのでかねてからの宿題の一つ、北茨木の土岳に行ってきました。やっぱり元日は富士山ですよね。
 この山は目の前に堅破山、遠くに筑波山がありその隙間に富士山が見えるという構図なので、富士山以外には丹沢が一部見える程度で他の山はあまり見えないようです。心配していたのは雪ですが、所々にうっすら残る程度で特に問題はありませんでした。これならもっと遠くまでいけたのかな、とも思いましたが元日というのに意外と都内が混んでいて抜けるのに予想外の時間がかかったのであまり遠くには行けなかったのです。中腹から1kmほど歩いた山頂は4時で-1℃で風もありましたが、おなじみのプラトーさとみの風車も遠くに見え、227.3km先の富士山は風が強いとみえ時々山頂付近に雲が出たり消えたり。
 ところで土岳も北茨木ですし、従来の記録には達していませんので月例程度の記録にとどめおき下されば幸いです。
富士山のアップと牛久大仏→
10227km三本槍岳富士山2011/07/122011/07Caesarさん たいへんご無沙汰をしております。こちらに投稿させていただくのは何年ぶりになりますでしょうか。似たような山にばかり通っているため目新しい画像も撮影できず、また大阪近辺の山からはまったく超遠望が得られないため(関東のように冬に雲ひとつない晴天になってくれません。)、投稿できずじまいでおりました。今月に入り、夏山トレーニングがてら富士山に登ったところ、久しぶりに富士山からの超遠望記録が更新できたため投稿させていただきました。
 こちらはもう少し引いた画像です。富士山自体を目標にした超遠望写真はweb上に大量にあるのですが、富士山からの超遠望写真をアップするような奇特な人間はあまりいないらしく、web上を探してもこれ以上遠い写真が見当たりません。年間数十万人の登頂者のどなたかが、こちらへ大峰や八丈島の写った写真を投稿して下さるといいのですが・・・。
 この日は北アルプスもこの通りくっきり見えていました。経験上、夏山でも太平洋高気圧の1016ヘクトパスカルの等圧線の内側に入っていると空気の透明度が高いことが多いようです。 また、この時の様子を動画に撮影してyoutubeにアップしました。以下のアドレスです。
http://www.youtube.com/watch?v=SntJreOdD3U
次点225km富士山那須茶臼岳2007/06/162007/06ジグソーさん 那須の茶臼岳に行ってきました。本当は三本槍まで歩くつもりだったのですが、あまりに風が強いので断念しましたが……しかしその強風の甲斐があって、遠望が利き、富士山まで見通すことができました。撮影日は今日16日です。
 これで二度目の200km超と自己記録を更新できました。