位置:韮崎市穂坂町柳平と北杜市明野町小笠原の境界
北緯35.77度,東経138.50度,標高:1005m
北緯35.77度,東経138.50度,標高:1005m
地形図:国土地理院1:25,000「茅ヶ岳」→地理院地図(電子国土Web)
アクセス:韮崎市穂坂町柳平の茅ヶ岳登山口にある深田記念公園駐車場から徒歩約20分。
茅ヶ岳南麓の饅頭峠(写真2)には、直径1〜4cmの球状で中心に餡が入ったような団塊が産出し(写真1)、これらはその形態からマンジュウ石と呼ばれている(写真3)。
マンジュウ石の成因については諸説があるが、石田(2002)は次のように説明している。「まんじゅう石のでき方には、大きく分けて二つの考え方がある。一つは初生的成因とでもいえるもので、火山の下にマグマがたまっていて結晶作用をしている間に、大きく成長した鉱物の結晶や、周囲からマグマの中に取り込まれた岩片などの周りに白っぽい鉱物の長石が結晶し付着して原形ができ、これが噴火にともなって地表に放り出されて形成されたという、いわばマグマ説あるいは捕獲岩説である。他の一つは、二次的成因とでもいえるもので、噴火して地表に放り出された火山灰、角閃石の結晶、角閃石安山岩の礫などが地表に堆積し、長い間にこれらが核となり、核のまわりの火山灰が溶脱作用を受けて白っぽい加水ハロイサイトに変わって形成されたという一種の「結核体」である。これは、いわば風化説である。これらのうち、どちらが正しいのかという判断はむずかしく、野外の産状から見て両方のでき方があるものと考えられる。」
饅頭峠の東の、韮崎市と甲斐市の境界にあるホッチ峠にもマンジュウ石が産出し、こちらは山梨県の自然記念物に指定されている(写真4)。
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[文献]
- 藤本丑雄・西宮克彦(1984)マンジュウ石、日曜の地学16山梨の自然をめぐって(築地書館)p.93-94
- 石田高(2002)まんじゅう石、山梨の奇岩と奇石(山梨日日新聞社)p.95-99
- 西宮克彦・篠原博・石田高(1966)茅ヶ岳産マンジュー石の化学的ならびに地質学的研究ー結核体の研究(その3)ー、山梨大学教育学部研究報告 第2分冊(自然科学系)p.281-288
- 角田謙朗(1987)御嶽昇仙峡、山梨県地学のガイド(コロナ社)p.65-66





