甲府市御岳町の燕岩岩脈

写真1　燕岩岩脈

　黒富士の山頂部を中心として放射状に貫入した岩脈群があり、黒富士岩脈群と呼ばれている（三村ほか、1984）。燕岩岩脈は黒富士岩脈群の中で最大のもので、黒富士火山の東側に北西から南東に向かって3kmにわたって露出している（写真2）。貫入面に垂直方向に節理がよく発達している（写真1、4）。この露頭は国指定の天然記念物とされ、説明板が設置されている（写真3）。

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

［文献］
• 青木賢人（2002）燕岩岩脈、日本の地形レッドデータブック第2集、古今書院、p.107
• 石田高（2002）燕岩岩脈、山梨の奇岩と奇石（山梨日日新聞社）p.34-36
• 三村弘二（1967）黒富士火山の火山層序学的研究、地球科学、vol.21、no.3、p.1-10
• 三村弘二・加藤祐三・片田正人（1984）御岳昇仙峡地域の地質．地域地質研究報告（5万分の1図幅）、産業技術総合研究所・地質調査総合センター(旧地質調査所)
• 角田謙朗・輿石宏（1984）御岳昇仙峡の奇岩と地質、日曜の地学16山梨の自然をめぐって（築地書館）p.87
• 角田謙朗（1987）御嶽昇仙峡、山梨県地学のガイド（コロナ社）p.63