秋の霞沢岳(北アルプス)

地図

 待望の霞沢岳に行ってきました。

 当初は展望仲間と行く予定だったのが、15日夜の時点で天気予報が思わしくなく、仮に中止としてしまったため友人が17日に仕事を入れてしまい、久しぶりの単独行となりました。

【日 程】1992年10月17(土)〜18日(日)
【山域名】北アルプス
【山 名】霞沢岳 (2645.6m) 2等三角点
【ルート】島々谷〜徳本峠〜霞沢岳往復〜上高地
【天 候】快晴微風(^_^)
【同行者】なし(単独)
【タイム】
 第1日(実歩行時間5時間30分)
 島々宿 8:50 - 10:20 二俣 - 12:05 岩魚留小屋 12:20 - 14:50 徳本峠
 第2日(実歩行時間6時間35分)
 徳本峠5:25→6:10ジャンクションピーク6:25→7:55K1ピーク→8:35霞沢岳10:00→10:30K110:35→12:00ジャンクションP12:15→12:40徳本峠分岐点→13:30明神→14:15上高地

 甲府始発(6:10)の電車が松本にさしかかるころまでは雲が低くたれこめていましたが、雲の切れ間からのぞく青空で上空高くには雲がないことがわかり、これから晴れてくる、あるいは徳本峠では雲海の上に出ることができる、と確信しました。

 島々で一人バスから降りて歩き始めるころには、青空が広がっていました。

 ひとりだと(自分のペースで歩くので疲れにくいためか)休みが少なくなり、仲間と歩く時より所要時間がかなり少なくなります。子どもへのおみやげに、どんぐりなどの木の実を拾いながら歩きました。

黄葉 紅葉 紅葉

 紅葉は、標高でおよそ1,000mから2,000mくらいが盛りです。岩魚留小屋前の桂の大木が見事に黄葉していました。峠より上は、10月上旬の雪のためか茶色に変色したり、すでに落ちてしまっています。

紅葉 落葉

 徳本峠からの展望は、もちろん新雪の穂高が素晴らしかったのですが、昔の紀行文などから期待しすぎていたせいか、こんなもんか、という感じでもありました。新築された西穂山荘の右にちょっぴり頭を出した笠ヶ岳が、展望マニアには嬉しいものです。

明神岳 日の出
<徳本峠から明神岳> <ジャンクションピークからの八ヶ岳>

 雪は思いのほか少なく、今回歩いたコース上には全然なく、西穂高岳にも見えず、奥穂高と前穂高のおよそ3,000m以上にまだらに見える程度でした(実際に登ってみれば、かなりあるのでしょうが)。

 小屋は宿泊客36人(先週は74人だったそうな。定員は30人の由)。部屋が狭いため、このうちの後から到着した10人は暗くなった外のベンチで夕食。2食付き7,000円、1食(夕食のみ)で6,300円。朝食は6時半から(遅い!)。

 夜は満天の星。西穂山荘の明りも見える。

 18日朝は快晴だったのに、小屋のおじさんの予想していた冷え込みもなく、水場は凍っていない。

 ジャンクションピークは東側の展望が開け、日の出を見るには良いところ。蓼科山のやや左からの日の出に10分の遅刻。

 登山道は、わかりにくい所はありません。樹林帯では木の幹に「○」、「↑」、「K」などのマークがあり、K1ピークに出れば展望が開けます。ただし、ガスに巻かれたときは、K1から六百山への稜線に迷いこまないように、K2ピークから八右衛門沢へ入りこまないように(踏み跡あり)注意が必要でしょう。

 今年の「山溪」9月号18ページにでていた、崩壊した三本槍(今は二本槍)は、あのあたりかな、と見当をつける程度で、正確にはどれかなのかわかりませんでした。

穂高岳 霞沢源流
<霞沢岳から望む穂高岳> <霞沢源流>

 霞沢岳は、K1ピーク、K2ピーク、本峰の3つのピークからなっています。どの頂からも素晴らしい展望が楽しめます(霞沢岳山頂からのパノラマ [JPEG] | [QTVR])。登る前に予想していた以上のものでした。最初にたどり着いたK1ピークでフィルムを使い過ぎないように(と、これは余計なお節介)。梓川の川原にいる人も肉眼でわかります。

Walstone

(1992/10/20記 @nifty 旧FYAMA MES-12 #240)