上高地から西穂〜焼岳

西穂〜焼岳地図

 初めはO君と餓鬼岳・唐沢岳に行くつもりでした。間際になって、初心者のO嬢が行くことになり、西穂〜焼岳に変更してしまいました。

【日 程】1997年7月30日〜8月1日
【山域名】北アルプス
【山 名】西穂高岳、焼岳
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】O君、O嬢、Walstone
【地形図】1:50,000「上高地」
【タイム】
 第1日(実歩行時間3時間)
 沢度8:30⇒9:00上高地9:20→9:55西穂登山口→13:50西穂山荘
 第2日(実歩行時間6時間25分)
 西穂山荘3:50→4:55独標5:15→6:30西穂高岳7:50→9:15独標9:25→10:15西穂山荘12:00→14:55焼岳小屋
 第3日(実歩行時間3時間15分)
 焼岳小屋6:15→6:30旧中尾峠6:35→7:30焼岳8:15→9:30りんどう平10:45中ノ湯登山口13:00⇒13:50沢度

 高校時代、山岳部だったO君の体力を当てにして、テント持参。食糧も充分に。O君のザックは30kgを越えているだろう。O嬢は数kgくらいか。

 O君のパジェロで沢度まで。単独行のおじさんを呼び止めて、タクシー相乗りで、上高地まで、一人1,100円也。

 新しくなった河童橋を渡り、ウェストンのレリーフを眺めて、西穂登山口へ。

 西穂山荘は新しくて大きい。表には、ビールとジュースの自動販売機まである。初日の夕食はO君の京都風スキヤキ。

 夜中に目を覚ますと、テントの西側が妙に明るい。月明かりにしては変だ。外を見ると、小屋前にあった自動販売機がまぶしかった(*_*)。

 二日目は、快晴とは言えないまでも、まずまずの天気。朝食用のパンを持って暗 い中を西穂へ。独標へ着く前に明るくなってくる。北東側に前穂〜奥穂の屏風があ るため、日の出を見ることはできない。独標からは急な上り下り。西穂山頂だと思っ て着いたピークはピラミッドピークだった。飛騨側で雲がわいて稜線を越え上高地 側へ流れる。はっきりとしたブロッケンが現れる。O嬢に教えても、さほどの感激はない様子。張り合いがない。遠いと思った山頂も、荷が軽いから、意外に早く到 着。

西穂独標と焼岳 ブロッケン
<西穂独標と焼岳、遠くに乗鞍岳> <ブロッケン>

 南に、細々と噴煙をあげる焼岳。その向こうに乗鞍岳。北には、今まで見えなかっ た槍ヶ岳が現れた。野口五郎岳の左遠方、雲の上に頭を出しているのは立山のよう だ。東側、霞沢岳の向こうに八ヶ岳。南アルプスははっきりしないが、甲斐駒のピ ラミッドは何とかわかる。そのすぐ左に霞んでいるのが富士山らしい。以前、霞沢 岳からは富士と甲斐駒が重なるように見えていたから、間違いないだろう。下方の 上高地は、双眼鏡で河童橋の半分くらいが見える。

 O嬢は、景色を眺めるでもなく、座り込んでいる。そんなに疲れたふうでもないのに。山の眺めに興味がないのだろうか。

 テント場に戻って昼食をすませてから、焼岳に向かう。縦走路はすべて林の中。休憩ごとに、お菓子と果物。途中、割谷山手前付近で、上高地の谷をよく眺められる所あり。

 中尾峠はテント場がないので、焼岳小屋に泊まる。客は我々の他に10人程。夜になって強い雨。朝になってもやまない。焼岳はやめて上高地に下ろうかと言うと、O嬢が喜ぶ。朝食をとっている間に雨が上がる。

 焼岳山頂に着く頃に晴れてくる。昨日はよく見えなかった笠ヶ岳が美しい。雲の 上に槍と穂高。北アルプスの観光ポスターのような写真を撮る。白山も見える。同 宿した夫婦連れが登ってくる頃には、またすべて雲に覆われてしまう。「ついさっ きまで槍も穂高も見えていたんですよ。」(^_^)(焼岳からのパノラマ

笠ヶ岳 槍ヶ岳
<焼岳から笠ヶ岳> <焼岳から槍ヶ岳>

 人けの少ない道を中ノ湯に下る。卜伝の湯で汗を流して、ビールで乾杯。O嬢は それほどバテた様子もないので、「これだけ歩ければ、夏山はどこでも行けるよ。」 と言うと、「いいです。もう山には行きませんから。」だって。

Walstone

(1997/08/28記 Nifty-serve FYAMAP MES-6 #09814)