子連れで大栃山(御坂山地)

 小学生の息子といっしょに甲府盆地の南縁にある大栃山に行ってきました。大栃山山頂からは、霞んだ甲府盆地の上に金峰山から八ヶ岳、南アルプス、富士山を眺めることができました。八ヶ岳と南アルプスの間には、真っ白な槍穂まで望めました。

大栃山 大栃山地図
<大口山開拓から大栃山>

【日 程】2000年11月25日(土)
【山域名】御坂山地
【山 名】大栃山(1415.0m)
【天 候】晴れ
【同行者】子(小四)
【地形図】1:50,000「甲府」
【資 料】『山梨百名山』(山梨日日新聞社)
【タイム】大口山開拓9:15→10:20トビス峠10:25→11:00大栃山11:50→12:15トビス峠12:25→13:15大口山開拓 (実歩行時間3時間)

 国土地理院の地形図には、大栃山の山名の記載はない。釈迦ヶ岳の北西約3kmにある1415.0と記された三角点が大栃山山頂である。ガイドブックでは、東側の神座山川上流の檜峯神社からの道が紹介されているが、西側の大口山開拓付近に車を置いてトビス峠をめざす。こちら側は歩く人が少ないらしく、最後の堰堤を過ぎると道が荒れてくる。今年の雨でえぐれたらしい涸れ沢を渡ったりしながら1時間ほどで峠に着く。途中、所々に赤テープがあった。峠からは、歩きやすくなる。最初に急登すれば、あとは尾根上のだらだら歩き。南東に尖った釈迦ヶ岳が見える。

 大栃山山頂には山梨百名山の標柱。周囲にはゴミが多い。今日は登りに一人とすれ違っただけで静かな山だが、山梨百名山になったことで登る人が多いのだろうか。木の間越しに周りの山が眺められる。北西方向遠方に真っ白な山。双眼鏡で見ると、槍ヶ岳と穂高岳とわかる。眼下の甲府盆地は霞んでしまって、我が家の方向ははっきりしない。槍穂と富士山以外は雪が少なく、南アルプスは北岳と間ノ岳の山頂付近しか白くなっていない。早い昼食をすませ、山頂を去ろうとするころには槍穂は見えなくなっていた。

 山頂から北東や西へ踏み跡がある。どこへ下りられるのかわからないし、子連れでもあるし、登りとは違う道をたどりたい気持ちを抑えて、来た道を戻る。トビス峠からの下りは、川の右岸の古い踏み跡を忠実にたどって大口山開拓へ。子供が嫌にならない程度の軽い山歩きだった。

大栃山から金峰山
<大栃山から金峰山方面(右の大きな山が金峰山、左へ下がったところに瑞牆山>

大栃山から八ヶ岳 大栃山から富士山
<大栃山から八ヶ岳、手前に茅ヶ岳> <大栃山から富士山>

大栃山から南アルプス
<大栃山からの南アルプス(左から農鳥岳、間ノ岳、北岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳)>

Walstone

(2000/11/29記)