雪の高ドッキョウ(山梨県南部)

 18日に山梨県南部、清水市との境にある、高ドッキョウに行ってきました。例年なら雪のないこの山域ですが、先日の雪がたっぷりと残っていました。

地図

【日 程】2001年2月18日(日)
【山 名】高ドッキョウ(1133.5m)
【天 候】晴れ
【同行者】なし
【地形図】1:50,000「南部」
【資 料】『山梨百名山』(山梨日日新聞社)
【タイム】
 石合9:45→10:15林道終点→樽峠10:55→12:40高ドッキョウ13:00→13:45徳間峠13:55→15:15石合(実歩行時間4時間40分)

 伐採作業をしている広場の隅に車を停めて歩き始める。林道が終わり、登山道にかかると残雪が多い。樽峠まではずっと杉林の中で展望はない。

 峠に近づくと、子供の歓声が聞こえてくる。低山とはいえ、小学校で雪山登山にきているのだろうかと訝りながら峠に出ると、数人の大人に見守られて30人くらいの子供たちがソリ遊びをしている。清水市の地区の子供会が、峠に雪遊びに来たということだった。清水や静岡の子供たちにとっては雪が珍しいものだということは、私も静岡の生まれなのでよくわかる。私が小学生の時は、バスで御殿場の籠坂峠まで雪見遠足に行ったものだ(と、まわりの人に言うと、雪を見に遠足なんて〜と笑われる)。

 峠からの稜線にはリョウブ(だと思う)やアシビが多い。甲府周辺の山とは植生が違う。ここは静岡なんだと思う。木の間越しに展望が得られる。南には清水港が見える。

 高ドッキョウ山頂の手前に、北から東への眺めの良いところがある(パノラマ写真)。篠井山の左に鳳凰山と北岳。

北岳・鳳凰山遠望 山頂からの富士 徳間峠の地蔵
<北岳・鳳凰山遠望> <山頂からの富士> <徳間峠の地蔵>

 高ドッキョウ山頂は一面、雪に覆われている。まわりは木立が茂って、展望は富士山方向だけ。富士は甲府で眺めるのと違って、中央に剣ヶ峯が高く、右裾に宝永山の出っ張りがある。富士の眺めからしても、高ドッキョウは静岡の山だと感じる。

 帰りは、北西の徳間峠をめざす。雪がついた急な下りは、随所にロープがあって助かる。徳間峠には杉の大木の横に、お地蔵さん。徳間の集落の人たちは、かつては山梨よりも、峠を越えて清水との交流の方が盛んだったとか。峠からの下りにかかるとピンクのテープが10mおきくらいにぶらさがっている。ちょっとやり過ぎではなかろうか。

 徳間の集落を通って、車に戻る。

Walstone

(2001/02/19記 @nifty FYAMAP MES-6 #17619, 02/24一部修正)