笹子から達沢山(山梨県)

 連休初日は、達沢山に行ってきました。今年の3月11日に、子連れ犬連れで一宮町側から二本木山林道をたどって達沢山に向かったのですが、出発が遅かったのと雪道をのんびり歩いていたのとで時間切れになってしまい、山頂下の林道終点から引き返したのでした。もう、あの長い林道歩きには懲りたので、今回は笹子の駅から、大洞山、京戸山、達沢山と縦走し、上黒駒にくだりました。

地図
この地図は、「山旅倶楽部」の日本地図「20万全国」をカシミール7.0で描画したものを使用しています。

【日 程】2001年4月28日(土)
【山 名】達沢山(1,358m)
【天 候】晴れ
【同行者】なし
【地形図】1:50,000「都留」「甲府」
【資 料】『山梨百名山』(山梨日日新聞社)、『甲斐の山山』(新ハイキング社)、『甲斐の山旅・甲州百山』(実業之日本社)
【タイム】
 笹子駅9:15→11:10稜線→12:00摺針峠→12:20大洞山13:35→13:25→13:50達沢山14:00→15:20道場バス停(実歩行時間5時間40分)

 笹子駅から国道20号線を笹子トンネル方向に歩き、新田の集落で甲州街道から離れ、施錠された車止めのゲートをくぐって狩屋野川の林道に入る。この谷を遡って、摺針峠に出るつもりだった。林道をしばらく進むと水道の設備があり、道が二手に分かれる。ここで、地形図には載っていない左手の道をとってしまったのが間違いだった。狩屋野川を渡り谷をつめたところに砂防ダムが並んで、林道は終わってしまう。稜線までは標高差で300mくらいだろうし、雑木林の斜面は道はなくても歩けそうなので、このまま上に進むことにする。戻ることも覚悟しながら、尾根を外さないように登る。明るい斜面には、スミレがそこここに咲いている。

Viola eizanensis Viola rossii
<エイザンスミレ> <アケボノスミレ>

Viola keiskei
<ケマルバスミレ?> <狩屋野川の谷、左遠方に滝子山>

 結局、予定の摺針峠よりもかなり南の、大沢山の西のピーク付近の稜線に出る。北東側の滝子山や南西側の黒岳、釈迦ヶ岳など、付近の山は見えるが、南アルプスは霞んで見えない。今が盛りのミツバツツジやマメザクラ?を眺めながら達沢山をめざす。

<ミツバツツジ> <マメザクラ?>

 三角点のない1439mのピークに「京戸山」という小さな板がつけてあり、その西の1412.5mの4等三角点には「ナットウ箱山」という立派な標識が立てられていた。『甲斐の山山』や『甲斐の山旅・甲州百山』では、1412.5m三角点を京戸山としている。京戸山は、この山体を指すとすれば、三角点よりも高い1439mのピークを京戸山とするのはわかるが、「ナットウ箱山」というのはどこから出てきた名前だろうか。

 達沢山からは、北北西の尾根をとってすこし下り、西に延びる尾根を旭山方面に向かう。旭山まで行ってから道場付近に下りられるだろうと考えていたのが、途中で間違える。踏み跡が時々はっきりしなくなり、「境界見出標」という杭を目安に歩く。あとで考えると、980.8m標高点のある尾根を通ってきたようで、上黒駒付近の桃畑に出る。川を渡れば、上黒駒の旧郵便局の所だった。少し歩いて、道場のバス停で甲府行きの富士急バスを待つ。

Gentiana zolllingeri
<フデリンドウ>

Walstone
(2001/05/01記)