子供と秋の雁ヶ腹摺山

 11月2日は雨で、翌3日の日曜は晴れの天気予報。雨上がりの好展望を期待して、子供を誘って雁ヶ腹摺山に行ってきました。登り始めの頃は、富士山や南アルプスが奇麗に見えていましたが、たちまち山に雲が湧いて、雁ヶ腹摺山からは五百円札のような富士の眺めは得られませんでした。

鳥瞰図
※上の図は、国土地理院発行の「数値地図50mメッシュ(標高)」をカシミール7.0で描画したものを改変して使用しています。

【日 程】2001年11月3日(日)
【山 名】白谷ノ丸(1,920m)、黒岳(1,987.5m)、雁ヶ腹摺山(1,874m)
【天 候】晴れ
【同行者】子(小5)
【地形図】1:50,000「都留」「丹波」
【タイム】甲斐大和駅8:30⇒8:50湯ノ沢峠登山口8:55→9:40湯ノ沢峠→10:30白谷ノ丸10:45→11:00黒岳→11:55大峠→12:50雁ヶ腹摺山13:15→14:40金山峠→15:50金山鉱泉16:05⇒16:25大月駅 (実歩行時間5時間45分)

 10月に雁ヶ腹摺山に行こうとして、大月駅で大峠までタクシーを頼むと、工事中で大峠までは入れないといわれた。今回は、湯ノ沢峠から黒岳を経由して、雁ヶ腹摺山に向かうことにする。こちらも峠近くが工事中で、湯ノ沢峠登山口で車を下ろされる。甲斐大和駅から湯ノ沢峠登山口までのタクシー料金は、3,460円だった。

 沢を遡って峠に向かう。空が青く、好展望を期待しながら歩く。峠の手前の林道終点に出ると、車が10台以上も駐車している。タクシーでも、頼めばここまで入れたようだ。

 白谷ノ丸への稜線の途中、見晴らしの良いところで休憩。甲府盆地の向こうに、冠雪した南アルプスが見える。白根三山の頭が白く、悪沢岳もわずかに雪が着いているようだが、いちばん南の聖岳には雪がない。

<聖岳・赤石岳・悪沢岳> <農鳥岳・間ノ岳・北岳>

 白谷ノ丸でパノラマ写真を撮っている間に、南アルプスの稜線付近に雲が湧いてくる。富士山方面の雲の動きも激しい。

<白谷ノ丸からの富士> <白谷ノ丸からの雁ヶ腹摺山>

 黒岳山腹の樹林は葉が落ちて明るく、良い雰囲気。山梨の森林100選という看板がある。
 黒岳山頂には一等三角点があるが、展望はない。

<黒岳の広葉樹林> <雁ヶ腹摺山からの富士>

 この好天では、大峠は車でいっぱいだろうと思ってくだっていったら、車は全くなく、登山者が二人休憩しているだけ。やはり林道はまだ工事中のようだ。
 地形図の波線の道と違って、登山道はずいぶん南を巻いて雁ヶ腹摺山に向かっている。
 雁ヶ腹摺山山頂には、登山者が数人。大峠まで車が入れないため、登山者が少ないのだろう。五百円札の富士の説明板、山梨百名山の杭、大月の秀麗富嶽十二景の看板がある。

<黄葉> <紅葉>

 紅葉を見ながら稜線をくだる。途中、姥子山への標識がある。今回は時間がなさそうなので、パス。沢に降りた後、少し登り返して金山峠。GPSの位置表示で見ると、地形図の金山峠よりもやや西側を通っているようだ。金山鉱泉へ続く沢は、夏の台風の名残か倒木や土砂が多く荒れている。
 金山鉱泉で電話を借りて、タクシーを呼ぶ。大月駅まで、3,050円。

Walstone
(2001/11/11記)