地形図

上日川峠から源次郎岳

 大菩薩嶺から南南西へ延びる日川<にっかわ>尾根を辿って源次郎岳に登ってきました。最初の予定では、上日川峠から日川尾根をすべて辿って甲斐大和の駅に出るつもりでした。ところが尾根上は積雪が多くて踏み跡もなくラッセルがつらいため、源次郎岳に寄った後の日川尾根の南半分はパスして嵯峨塩鉱泉に下りてしまいました。

※右の地図は、「山旅倶楽部」の日本地図「20万全国」をカシミール3Dで描画したものを改変して使用しています。

【日 程】2003年1月12日
【山 名】源次郎岳
【天 候】快晴
【同行者】なし
【地形図】1:50,000「丹波」「都留」
【タイム】塩山駅 7:28 ⇒ 7:53 裂石 8:08 → 9:30 上日川峠 9:45 → 12:40 源次郎岳 13:00 → 14:20 嵯峨塩鉱泉 14:25 → 14:55 天目バス停 15:00 ⇒ 15:17 甲斐大和駅(実歩行時間6時間)

 塩山駅からバスで裂石へ。バス代は100円。安い。丸川峠への分岐点の所にゲートがあり、冬期はここから先は通行止め。タクシーで来た人たちもここから歩くことになる。千石茶屋から登山道に入ると、積雪がある。

<長兵衛山荘の氷柱>

 上日川峠からは、南アルプスの山並みや金峰山が美しい。大菩薩峠へ向かう人たちと別れて砥山林道に入る。素晴らしい快晴にめぐまれて絶好の展望日和だったのだが、この後は木立に遮られて、すっきりとした眺めが得られたのは上日川峠が最初で最後だった。

<上日川峠からの白根三山と鳳凰甲斐駒> <上日川峠からの赤石悪沢>

 砥山に近づくと、金峰山の左に八ヶ岳が見える。稜線通しのルートは人間の踏み跡がまったくなく、雪が膝まである。古い地形図には記されていない砥山林道が尾根を巻いて続いている。雪かきがされているようで車の轍もあり、歩きやすそうな、こちらの道を行く。

<上日川峠からの八ヶ岳と金峰山> <砥山林道からの富士>

 下日川峠の下で雪かきされた林道は日川へ向かって下ってしまい、尾根沿いの林道は雪に埋もれている。下ってしまうわけにはいかないので、尾根沿いの林道を進む。後から考えると、ここでは下日川峠を目指して登るべきだった。下日川峠へはもどり気味の登りで雪も深そうだったため、直接、源次郎岳の方向へ向かう尾根を巻く林道を辿ったのが失敗だった。上の右の写真の雪の尾根の向こう側で林道は突然途切れ、植林地帯となってしまった。戻るのも癪で、強引に尾根を目指す。雪で歩きにくいが、GPSで現在位置の見当がつくのが心強い。しばらくゆくと赤テープが出てきて、尾根上の道らしきところに出た。しかし、この辺りも人の踏み跡はまったくなく、獣の足跡ばかり。

<源次郎岳の尾根道> <源次郎岳の尾根道>

 「源次郎岳→」と記されたプレートのある分岐点から西へ尾根を下って源次郎岳へ。尾根の途中の高まりのような所が源次郎岳の山頂だった。木の間越しに金峰山や大菩薩方面がのぞかれるだけで、展望は良くない。

<源次郎岳山頂> <日川尾根から見下ろす源次郎岳>
 ニャン太さんが去年の夏の源次郎岳の写真を送ってくれました。比べると面白いのでニャン太さんのお許しを得て下に2枚掲載します。夏には三角点が見えています。下右は、林道の終点だそうです。ニャン太さんのバイクが小さく写っています。
<夏の源次郎岳山頂> <林道終点>

 最初の予定だった尾根通しに甲斐大和駅を目指すのはやめて、嵯峨塩鉱泉へ下る。木賊集落に村営バスの終点「天目バス停」があり、15時発のバスにちょうど間に合った。

<人の踏み跡のない日川尾根> <蹄の跡、猪?鹿?>

Walstone
(2003/01/25記)