五里山(奥秩父)

 須玉町で発行しているパンフレット「須玉町登山ガイドマップ」で五里山に登山道があることを知り、行ってきました。五里山は瑞牆山の南にあって、20万分の1地勢図にも載っているのですが、登山の対象として意識したことはありませんでした。間近にある瑞牆山と金峰山は木立に邪魔されてすっきりとは見えず、それよりもむしろ反対側の南アルプスや八ヶ岳の眺めが素晴らしいものでした。

20万図 2.5万図
20万分の1地勢図 2万5千分の1地形図
(赤線はGPSの軌跡)

 須玉町のガイドマップでは三角点のある国土地理院地形図の五里山を向山とし、南東にある三角点よりも高いピークを五里山としている。ここでは国土地理院に従って、三角点のピークを五里山三角点とし、南東のピークは五里山南東峰と書くことにする。

【日 程】2004年10月16日(土)
【山 名】五里山(1673m)
【天 候】うす曇り
【同行者】なし
【地形図】1:25,000「瑞牆山」
【タイム】金山沢林道入口8:50 → 9:50五里山三角点(須玉町登山ガイドマップの「向山」) → 10:25五里山南東峰11:05 → 11:50金山沢林道入口(実歩行時間2時間20分)

 金山平の有井館の手前、金山沢林道の入口に車を置く。林道入口や沢の入口、沢の分岐など要所に「五里山→」という板がつけられている。

<金山沢林道の標識> <鞍部の標識>

 金山沢林道から標識に従って南東への沢に入る。沢を渡って斜面を登り、また沢に降りてからしばらく行くと次の標識が現れる。ここから右に、三角点東側の鞍部を目指して急な小沢を登る。三角点ピークへの踏み跡ははっきりしない。急な斜面を山頂を目指して適当に登る。ピークは切り立っていて北側は崖。山頂部は樹林に覆われていて見通しは利かない。鞍部に戻って南東峰を目指す。こちらはなだらかなルートで歩きやすい。前方でガサガサと音がした。熊かと驚いて、まわりの笹をたたいて音を立てると、鹿が走っていった。

<五里山南東峰山頂> <南東峰から八ヶ岳>

 南東峰は大きな岩がそそり立っていて、ここに須玉町でつけたらしい「五里山山頂」の標識がある。岩の上から、南西側、南アルプスから八ヶ岳にかけてのパノラマが素晴らしい。

<五里山南東峰からのパノラマ>

 昼食は有井館で蕎麦を食べ、双葉町(9月1日に合併して甲斐市)の「百薬泉」の温泉に入って帰る。

Walstone
(2004/11/28記)