地形図

子連れ犬連れで雪の日向山

 八ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の展望台として有名な、南アルプス前衛の日向山に行ってきました。二人の子どもと一匹の犬と一緒です。

※右の地図は、「山旅倶楽部」の日本地図「4万全国」をカシミール3Dで描画したものを改変して使用しています。

【日 程】2003年2月9日
【山 名】日向山
【山 域】南アルプス
【天 候】快晴
【同行者】子(高2、小6)、犬(3歳)
【地形図】1:50,000「韮崎」
【タイム】別荘地 9:20 → 10:35 矢立石 10:40 → 12:15 日向山 → 12:20 雁ヶ原 13:00 → 14:00 矢立石 14:05 → 15:05 別荘地(実歩行時間4時間50分)

 車で白州へ。竹宇の集落を過ぎると雪道になる。標高750m付近の別荘地の空き地に車を置いて歩き始める。鳥原への分岐を過ぎた最初のカーブで林道と別れ登山道に入る。

<炭焼きの跡> <木の間越しに鋸岳>

 今では使われなくなった炭焼きの石組みがある。谷の上流に鋭峰が見える。甲斐駒ではなく、鋸岳らしい。駒ヶ岳神社から登ってくる道を合わせて進んだところで踏み跡が怪しくなる。少し戻ってルートを確認する。炭焼き窯に気を取られて、右手に上って行く道を見逃していた。

 先ほど別れた林道に合流して、カーブをいくつか曲がると登山道入口の表示のある矢立石。ここまで1時間以上もかかってしまった。雪が多くなってきたのでスパッツをつける。

 山頂付近の積雪は50cmくらいか。踏み跡のない日向山山頂三角点に寄る。ここは木立の中で展望は良くない。

<日向山山頂> <雁ヶ原からの八ヶ岳>

 雁ヶ原へ出ると素晴らしい眺め。正面に赤岳から蓼科山へ連なる八ケ岳連峰。車から見たときは山頂部にかかっていた雲は完全にとれている。なだらかな八子ヶ峰と霧ヶ峰は雪をかぶって白い。間近の雨乞岳と、後ろの鞍掛山の向こうの甲斐駒ヶ岳も迫力がある。雁ヶ原の雪の斜面を少し下ると右手に御座山、小川山、金峰山と続く奥秩父方面が見えてくる。

<雁ヶ原からの雨乞岳> <雁ヶ原からの甲斐駒ヶ岳>

 双眼鏡で眺めると、八子ヶ峰山頂のヒュッテがわかる。さらに、霧ヶ峰の右手遠方に雪山がわずかに頭を出している。妙高山と火打山だ。霧ヶ峰の左には北アルプスの最北部が見えている。位置を移動すると、真っ白な白馬岳がはっきりとわかった。帰宅してから、杉本智彦さんの『超展望の山々』の日向山のページを見ると、「遠望がきくのは北方向で、もっとも遠くに見える山は、頸城山塊の火打山。その距離は125.6キロになる。中央アルプスは見えないが、北は白馬岳あたりがわずかに覗ける。」とあり、下のような表が載っていた。

日向山から見える山
(興味深いもの)
山名標高距離方位
火打山2462125.6351.7
妙高山2454121.6353.3
白馬岳2932115.6336.6

 日向山からの最遠望の山が見えていたのだ。

Walstone
(2003/02/11記)