快晴の乾徳山

 若者二人と乾徳山に行ってきました。今回は、山登りは初めてという青年Iに山好きになってもらおうと乾徳山を選びました。登山口から山頂までの標高差が1000m余りあって初心者には少し辛いかもしれません。私も膝を痛めてから大事を取って3時間程度の山歩きしかしていません。しかし、鎖場を登ると360度の展望が得られる魅力と、膝の調子を試してみたい気持ちが勝ちました。幸い快晴無風の好天に恵まれ、帰りにはゆっくりと温泉に浸かって、充実した一日となりました。

【日 程】2004年11月23日(火)
【山 名】乾徳山(2031m)
【天 候】無風快晴
【同行者】青年I、青年S
【地形図】1:25,000「川浦」
【タイム】徳和駐車場8:20 → 8:50登山口 → 9:10銀晶水9:15 → 9:25駒止 → 9:50錦晶水9:55 → 10:20月見岩10:25 → 11:10乾徳山12:20 → 12:50高原ヒュッテ12:55 → 13:40道満山13:45 → 14:05徳和峠 → 14:25徳和駐車場(実歩行時間4時間45分)

 徳和の駐車場には、すでに登山者のものらしい車が十数台止まっている。駐車場から30分ほど歩くと看板のある登山口。この近くにも数台の車がある。今日の山頂は賑やかになりそうだ。

 ガイドブックのコースタイムが約7時間、山頂で1時間休むとして、8時間。初心者がいるから、さらに時間がかかって帰りは暗くなるかもしれないと覚悟していた。ところが、帰りに時間があったら温泉に入ろうと話していたせいか、ペースが速い。銀晶水、駒止、錦晶水と、ほとんど休憩なしで進む。国師ヶ原の上部にある月見岩に出ると富士山方面の眺めが開ける。

20万図
20万分の1地勢図 登山口 頂上直下の鎖場

 岩場も順調に過ぎて、11時過ぎには山頂に着いてしまった。登りで何人も追い越したためか、山頂には数人しかいない。用意してきた湯で汁粉を作る。「インスタントでも、やたら美味い。」11月下旬だというのに暖かいし、展望は良いし、言うことなし。パノラマ写真を撮ったり、昼食を摂ったりしているうちに、登山者が次々に到着して混雑してきたので、早めに下山にかかる。

<乾徳山山頂からのパノラマ>

 ガイドブックどおり、北側の下山ルートをとる。避難小屋になっている高原ヒュッテをのぞいてから、大平牧場方面へ進んで、道満尾根を下る。道満山はなだらかで、三角点は道の途中のような所にある。

<高原ヒュッテ>
屋根の上に乾徳山の山頂が見える。
<道満山三角点>

 徳和峠から駐車場に戻ると14時25分。休憩もすべて含んで、ちょうど6時間で歩いてしまった。

 帰りには、牧丘町窪平の「花かげの湯」に、ゆっくりと浸かることができた。膝は完調とは言えないまでも大丈夫そうだ。I君は山が好きになっただろうか。

Walstone
(2004/12/02記)