地形図

石楠花満開の十文字峠から甲武信岳〜雁坂峠

 6月最初の土日に奥秩父を歩いてきました。第一の目的は十文字峠のシャクナゲ、第二は甲武信岳からの展望です。十文字峠のシャクナゲは、ちょうど満開で、しかも近年になく花が多いとのこと。素晴らしいものでした。甲武信岳からの展望は、近くの山しか見えず、期待していた南北アルプスを見ることはできなくて残念でした。

 山小屋は、百名山人気とシャクナゲの季節が重なって、十文字小屋、甲武信小屋とも満員でした。私たちは甲武信小屋のテント場で幕営しました。小屋の団体の騒音(!)がうるさかったですが、朝、小鳥のさえずりで目覚めるのは気持ちの良いものです。テントの人達はとても静かでした。

 帰りに通ってきた雁坂峠は、正面に黒金山と乾徳山が眺められて、見下ろす谷は新緑に埋め尽くされ、とても気分の良いところです。

【日 程】2002年6月1日〜2日
【山域名】奥秩父
【山 名】三宝山、甲武信岳、木賊山、破風山、雁坂嶺
【天 候】晴れ
【同行者】子(小6)
【地形図】1:50,000「金峰山」「三峰」
【タイム】
 第1日(実歩行時間5時間20分)
 毛木平 9:15 → 10:45 八丁ノ頭 → 11:05 十文字峠 12:00 → 13:35 武信白岩 13:40 → 15:10 三宝山 15:25 → 16:00 甲武信岳 16:10 → 16:20 甲武信小屋
 第2日(実歩行時間6時間40分)
 甲武信小屋 6:05 → 6:20 甲武信岳 6:35 → 6:50 甲武信小屋 → 7:15 木賊山 → 8:50 西破風山 9:00 → 10:20 雁坂嶺 10:35 → 11:05 雁坂峠 11:25 → 14:10 雁坂峠入口バス停

 小海線信濃川上駅からタクシーで登山口の毛木平まで入る。バス停終点の梓山を過ぎると、バスを降りて歩いている人を何人も追い抜く。毛木平の駐車場は車であふれているため、少し手前でタクシーを降ろされる。タクシー代は約6,000円。林に入ると、ベニバナイチヤクソウがあちこちに咲いている。

 八丁坂ノ頭に登り始めるあたりから、シャクナゲがちらほら見える。十文字峠に着くと、小屋の周辺は満開のシャクナゲに囲まれていた。(下の写真は、クリックすると大きく表示します。)

 シャクナゲは十文字小屋の周辺だけで、稜線には萎れた花が所々にある程度だった。一等三角点のある三宝山を経て、甲武信岳へ。金峰山や小川山は見えるが、期待していた南北アルプスは雲に遮られて見えない。甲武信小屋に下ってテントを張る。

<甲武信岳から金峰山(左)と小川山(右)> <甲武信岳(左)と三宝山(右)>

 二日目は、小屋の近くで雲から上がる日の出を眺めてから出発。木賊山、破風山、雁坂嶺を越えながら雁坂峠に向かう稜線は、なかなか長い。途中で、富士山や南アルプスが見えた。雁坂峠は、展望が開けていて気持ちが良い。時間があれば、ゆっくりしたい所だ。

<雁坂峠> <新緑の谷、遠方に乾徳山と黒金山>

Walstone
(2002/07/27記 @nifty FYAMAP MES-6 #20591に追記)