牛ノ寝通りから奈良倉山、権現山、扇山3週間前の大菩薩連嶺縦走に続いて、また一泊で大菩薩方面に行って来ました。 今回は裂石から入って、石丸峠に登り、牛ノ寝通りを経て奈良倉山へ。奈良倉山頂直下の林道の富士見ポイントで幕営して、翌日は大寺山、麻生山を通って権現山に寄った後、扇山を越えて鳥沢駅に下りました。
【日 程】2003年11月22日〜23日 |
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第一日(11/22) 上日川峠の駐車場はすでにいっぱい。登山者も大勢いたが、すべて大菩薩に向かうようで、石丸峠への道に人はいない。ゆるく下って、ダムの北の公園化された所から登り返し、林道を2回横切ると、ようやく景色が開ける。今日も富士山が美しい。 石丸峠を過ぎ、牛ノ寝通りと小金沢山の分岐で振り返ると南アルプスのパノラマ。
石丸峠の標高が1957m、牛ノ寝通りの標高が1400m前後だから、500m以上の下りとなる。分岐から50分ほど下ると、「水場へ2分」という標識がある。水は3.5リットルを家から持ってきたので、水場には寄らない。
木々の間から、北側には飛龍山と雲取山、南側には雁ヶ腹摺山が見える。葉の落ちた、ゆるやかな登山道は、明るく気持ちが良い。ところどころに朴の葉がまとまって落ちている。ふだんは気に留めていないが、落ち葉の季節になると大きな朴の葉が目につく。 小菅に下る道を左に分け、少し登って大マテイ山の三角点に立ち寄る。ここから東へ向かうと、枝に新しい白いポリエチレンのヒモがいくつも付けられている。目印にしたのだろうが、踏み跡は明らかだし、すでに先人の残した古い赤テープなども残っている。まったく必要のないゴミだ。ふだんは黙って通り過ぎる所だが、あまりに目障りなので、はずしながら歩く。ほとんど10mおきくらいにつけてある。下山してから、ごみ箱に捨てるときに数えたら23本もあった。 ヒモはずしに気を取られていたら、ツルネ山(1368m)の稜線を行くつもりが、北側の巻道に入ってしまった。近くで鉄砲の音がする。しばらくすると、鉄砲を担いだ猟師が登ってきた。
松姫峠で車道を横断して、奈良倉山への林道に入る。途中から登山道をたどると、道は奈良倉山を北側から巻いて南へまわり、長作からの道を合わせ、北へ向かって登ることになった。やや遠回り。奈良倉山山頂は、木立に囲まれて展望はきかない。大月市選定の秀麗富岳十二景の一つということだが、富士見ポイントは南へ下った林道らしい。林道脇の松の下にテントを張る。
第二日(11/23) ここからは尾根沿いにずっと林道が通っている。稜線通しの踏み跡は見当たらず、林道を歩く。今日も猟師とすれ違う。「登山道」という標識に従って林道から山道に入る。歩いている時は気づかなかったが、あそこが佐野峠だったようだ。振り返ると、小金沢連嶺や昨日歩いてきた牛ノ寝通りが、良く見える。
周りの山を眺めながら山道をそのまま進むと、中風呂に下ってしまうようなので稜線に戻る。少し歩くと、また林道に出てしまった。 西原峠を過ぎ、稜線の北側を巻いていく林道は三頭山方面の眺めが良い。尾根を巻いて進むと、突然、道がなくなってしまった。葉の落ちた斜面を登ると踏み跡がはっきりしてきて、大寺山に到着。ここから急な上り下りを繰り返して北峰へ。ここまでの尾根は「鋸尾根」というらしい。展望の良い北峰でパノラマ写真撮影。
浅川峠への分岐に荷を置いて権現山を往復する。ここまでまったく人がいなかったのに、権現山山頂には20人ほどの登山者が休んでいた。早々に立ち去り、浅川峠へと下る。 扇山山頂にも20人くらい。朝に比べると霞んではきたが、それでも富士が見えている。散り残った紅葉を眺めながら、鳥沢駅へ下る。
Walstone |