湯ノ沢峠の避難小屋を利用して、大菩薩峠から小金沢連嶺、大蔵高丸、大谷ヶ丸、滝子山と歩いてきました。久しぶりに息子との二人連れです。連休で避難小屋が混雑することを考慮して、テントを持っていきましたが、幸い小屋に泊まることができました。天候に恵まれて、二日間ずっと前方に富士を見ながらの縦走となりました。
【日 程】2003年11月1日〜2日
【山 名】熊沢山、小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、川胡桃沢ノ頭、黒岳、
白谷ヶ丸、大蔵高丸、ハマイバ丸、大谷ヶ丸、滝子山
【峠 名】大菩薩峠、石丸峠、湯ノ沢峠、米背負ノタル
【天 候】晴れ(11/1)、快晴(11/2)
【同行者】息子(中1)
【地形図】1:50,000「丹波」「都留」
【タイム】
第一日(11/01)
塩山駅でタクシーに乗る。普通は予約してないと、すぐには乗れないとのことだった。我々は東京方面からとは逆の上り電車だったので他に登山者らしき人は見当たらず、タクシーもたくさんあった。運ちゃんの話だと今日は西沢渓谷や大菩薩峠にはかなりの数の車が上がったそうだ。楽を決め込んで上日川峠まで車で行ってしまう(タクシー代5,000円)。上日川峠には、ツアー客のものらしい小型のマイクロバスなど車がいっぱいで、人が多い。
福ちゃん荘のところから落葉松尾根登山道に入る。この道は主に下山用に使われているようで、いくらか人通りが少ない。途中から富士が見える。富士には少し雲がまとわりついているものの、まずまずの天気。
大菩薩嶺に寄るのはやめて、雷岩から南下を始める。峠から登ってくる人たちと、次々にすれ違う。大菩薩峠で小憩してから熊沢山の登りにかかると、こちらはまるで人が少ない。熊沢山の南面に出ると樹林が切れ、南方の展望が広がる。気持ちの良さそうな笹原の石丸峠と、その向こうに狼平。登山者の姿もちらほらと見える。
<雷岩付近からの富士と上日川ダム> | <熊沢山の下りから雁ヶ腹摺山と狼平> |
石丸峠では、富士が小金沢山の横に並んで見える。牛ノ寝通りへの道を分けると、少しの歩きで狼平。遠くから見えていた十数人の団体が、まだ休憩していた。広々とした草原は休むのに絶好の所。ここで昼食とする。
<石丸峠から小金沢山と富士> | <熊沢山の南斜面> |
小金沢山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂で富士を眺め、少し下ると水場の標識があり、テントが張れる平地がある。ここから登り返した所が川胡桃沢ノ頭。夫婦の二人連れが休憩していた。上日川峠から入って、明日は滝子山に向かうという、我々と同じ予定らしい。湯ノ沢峠の避難小屋に泊まるつもりだが、連休で混むことを考えてテントも持っているという。この後やってきた3人パーティも同じことを言っていた。考えることは同じだ。
樹林の中の黒岳一等三角点を過ぎると白谷ヶ丸。山頂付近にテントが一張り。朝夕の写真撮影をねらっているのだろう。白谷ヶ丸南面の崩壊地は以前よりも広がって、登山道の一部もえぐれていた。マツムシソウの咲き残りが一輪。
湯ノ沢峠の避難小屋には単独行の男性が3人。前の3人パーティは峠付近にツェルトを張っており、後から来たパーティも林道にテントを設営して、結局、小屋は我々も含めて5人となった。
<白谷ヶ丸付近からの富士> | <咲き残りのマツムシソウ> |
第二日(11/02)
起きた時は雲があったが、大蔵高丸山頂に着く頃には晴れ上がって、富士山が美しい。山頂から南へ少し下ると、木立に邪魔されていた八ヶ岳や金峰山まで眺められ、富士から南アルプス、八ヶ岳、金峰山のパノラマが楽しめる。
<大蔵高丸からの富士> | <大谷ヶ丸山頂> |
ハマイバ丸からは米背負のタルまで大きく下り、大谷ヶ丸に登り返す。木立に囲まれた大谷ヶ丸山頂は東方の甲府盆地方面だけは眺められる。このあと滝子山へ東方向へ尾根をたどるはずが、山頂からのびた踏み跡を行くと南の谷へ下ってしまう。5分ほど歩いてから気がついて、戻る。
本日最後の登りとなる滝子山への道もなかなか辛い。狭い山頂には10人ほどの人がおり、昼近いのでさらに次々に登ってくる。
<滝子山から北方> 左から大谷ヶ丸、大蔵高丸、黒岳 |
<滝子山からの富士> |
滝子山からは、北は黒岳までしか見えない。南アルプスや北アルプスのように縦走してきた山々を最後に眺め渡すことができないのは残念だった。
<滝子山登山道> | <紅葉> | <初狩駅ホームから滝子山> |
Walstone
(2003/11/08記)