塩山駅北方の薮山、滑沢山

 JR中央線塩山駅の北方、大菩薩と乾徳山の間にある尾根を歩いてきました。尾根の南端にある「塩山ふれあいの森総合公園」の駐車場に車を置いて、扇山−滑沢山−坂脇峠と稜線をたどりました。林道を冬期通行止めとなっているゲートまで下って、ゲート前にデポしておいたマウンテンバイクで出発点に戻りました。2月だというのに、雪はルート上にはまったく見られず、峠付近の日陰にわずかに残っていただけでした。尾根はすべて木に覆われて展望は木々の隙間からです。扇山の南(下の地図の(2)〜(3)地点)に伐採地があり、そこからは北西の展望が開けて乾徳山や小楢山、南アルプスの眺めが得られました。

20万分の1地勢図

【日 程】2009年2月8日(日)
【山 名】扇山(941.9m)、扇山−滑沢山(1291.7m)
【天 候】快晴
【同行者】なし
【地形図】右の地図は国土地理院発行の20万分の1地勢図「甲府」の一部を、下の地図は5万分の1地形図「御岳昇仙峡」と「丹波」の一部を、使用したものです。地図中の赤い線は歩いたルートを、ピンクの線は自転車で走ったルートを示しています。下の地図中の四角いアイコンをクリックすると、そこでの写真が拡大表示されます。
【資 料】『静かなる尾根歩き』(松浦隆康著、新ハイキング社)のp.200-201「滑沢山から扇山」
【タイム】塩山ふれあいの森総合公園駐車場8:05 → 9:45(4)扇山 →10:10(7)御料局三角点 → 11:20 177号鉄塔 → 11:50(10)滑沢山 → 12:50(13)坂脇峠 → 13:25(15)林道入り口ゲート → 14:00塩山ふれあいの森総合公園駐車場(実歩行時間5時間10分)

 「ふれあいの森総合公園」の駐車場から尾根に取り付き、薮の中を適当に上を目指す。(1)地点辺りまで登ると、踏み跡があらわれて歩きやすくなった。(1)地点と(2)地点の間のピークから間違って東尾根に入ってしまい、途中で気がついて引き返す。(2)〜(3)地点は伐採地で北西方面の展望が開ける。扇山三等三角点は林の中(4)。(6)地点では富士山がすっきりと眺められる。御料局三角点(7)を過ぎ、ピークを越えると、尾根上が切り開かれた防火帯になっている(8)。滑沢山三等三角点も林の中(10)。坂脇峠への途中で乾徳山が奇麗に見えた(11)。尾根の登山道から林道に出(12)、坂脇峠(13)からは舗装道路を下る。過ぎてきた滑沢山を眺めながら(14)、冬期通行止めのゲートまで下って(15)、デポしておいたマウンテンバイクで出発点へ。標高差約500mの一気の下りでペダルを漕ぐ必要なし。

5万分の1地形図 (1)
(1)このあたりまで登ると、はっきりとした踏み跡があらわれ、歩きやすくなる。木立の間から南アルプスが見えた(右端が北岳)。
(2)
(2)小楢山〜乾徳山のパノラマ。
(3)
(3)伐採地から南アルプスの展望。右から、鳳凰山、北岳、間ノ岳、農鳥岳、少し離れて、悪沢岳、赤石岳、聖岳、さらに左へ、偃松尾、笊ヶ岳、布引山と続く。画面中央部の農鳥岳と悪沢岳の間には、大籠岳と重なって塩見岳の山頂がごくわずかに見えているようだが、この写真では小さすぎてわからない。手前は、棚山、兜山、大蔵経寺山の稜線。眼下を流れているのは笛吹川。写真左下部に伐採地の一部が写っている。
(4)
(4)扇山山頂三等三角点。
(5)
(5)落ち葉でふかふかの気持ちよい尾根道。
(6)
(6)ここだけ南東の展望が開け、富士山がすっきりと見えた。
(7)
(7)御料局三角点。
(8)
(8)防火帯の急なアップダウン。下ってきた南側のピークを振り返って。
(9)
(9)西方の展望。右端に水ヶ森、その左に甲斐駒が頭をだした。甲斐駒と鳳凰山の間には、真っ白な仙丈岳が見えた。鳳凰山の左に雪の白根三山。
(10)
(10)滑沢山山頂三等三角点。国土地理院の三角点を示す杭が倒れていた。
(11)
(11)乾徳山と黒金山が間近に見える。
(12)
(12)尾根道から林道に出た所。林道から登山道入り口を示す標識はない。
(13)
(13)坂脇峠。左が滑沢山方面、右は北側の滑沢集落に続く。
(14)
(14)林道から滑沢山が眺められる。特にどうということのない平凡な山です。
(15)
(15)冬期は、ここで通行止めとなり、坂脇峠まで車で入ることはできない。
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Walstone
(2009/02/21記)