大烏山から大丸戸・ゴトメキ

 奥秩父の国師ヶ岳・奥千丈岳から南へのびた尾根の一部、大丸戸尾根を歩いてきました。ルート上いちばん北の白桧平に自転車(MTB)を置いて、林道はMTBで楽をするつもりだったのですが、西沢スカイラインは「通年通行止」となっていました。林道を歩いたついでに、登山道の記されていない剣ヶ峰のピークハンティングをしてきました。

 ※右の地図は国土地理院発行の20万分の1地勢図「甲府」の一部を使用したものです。赤い線が歩いたルート、黄色の線が自転車で走ったルートです。図をクリックすると5万分の1地形図が別窓に表示されます。

【日 程】2008年6月1日(日)
【山域名】奥秩父
【山 名】大烏山、大丸戸、ゴトメキ
【天 候】曇り時々晴れ
【同行者】なし
【地形図】1:50,000「御岳昇仙峡」「金峰山」
【タイム】大烏山登山口 7:10 → 8:45 大烏山 8:50 → 10:25 大丸戸(遠見山) → 11:00 ゴトメキ 11:10 → 11:40 白桧平 11:45 → 12:45 剣ヶ峰 → 13:30 西沢スカイラインゲート 13:35 ⇒ 14:05 大烏山登山口(実歩行時間5時間50分)

 大弛峠に向かう林道から分かれて西沢スカイラインに入ろうとすると、ゲートが閉まっていて「通年通行止」の看板がある。仕方がないので林道歩きを覚悟して、ここにMTBを置き車で大烏山登山口のある杣口林道の木の根沢橋まで戻る。堰堤工事に使われたらしい廃道をたどって、途中からはっきりしなくなった踏み跡を探しながら尾根をめざす。尾根に出ると踏み跡あり。ところどころで「杣口林道」「大烏山・雛岩」などと書かれた立派な標識が出てくる。新緑やミツバツツジを楽しみながら尾根をいくと「雛岩」がどれかわかならいうちに、大烏山の狭い山頂に着いた。付近には雲が湧いて展望は、なし。

<大烏山山頂> <ミツバツツジ>

 大烏山から北へ、金沢林道を横切ると低い笹原になる。振り返ると、雲の切れ間から富士が見えた。下方には琴川ダムが見える。

<笹原を登る> <振り返ると富士>

 この付近には、おびただしいほどの鹿の糞。樹木の皮が剥かれているものが多い。鹿の食痕か?。

<鹿の糞> <皮が剥かれた樹木(鹿の食痕?)>

 林に入って北北東に向きを変えて少し薮を漕ぐと、シャクナゲに囲まれた大丸戸(遠見山)の山頂。「遠見山」の標識あり。

<大丸戸(遠見山)山頂> <金峰山が見えた>

 稜線の樹林がややまばらになった所から金峰山と八ヶ岳の赤岳が見えた。ここまでは誰にも出会わなかったが、北の方からにぎやかな声がすると思ったら、十数人の中高年の団体が列をなしてやってきた。大烏方面に向かうらしい。

<木の間から赤岳> <ゴトメキ>

 ゴトメキで昼食を摂って白桧平へ。樹林の中のあちこちに小さな白い花が咲いている。ミツバオウレンか。バイカオウレンでした。(訂正2009/01/18)

<バイカオウレン> <キバナノコマノツメ>

 白桧平からは林道歩き。車は通行止めのはずなのに、三、四台の車とすれちがう。林道横の湿地帯に黄色のスミレの群落がある。キバナノコマノツメのようだ。この林道は自転車で通過するつもりだったが、それが駄目となってこのまま林道を進むのはシャクなので、林道を外れて剣ヶ峰を通ってゆくことにする。かすかな踏み跡らしいものはあるが、薮の少ないところを探しながら適当に山頂をめざす。山頂を過ぎて、南南東の尾根に入り込まないように注意しながら、南南西へ下り始めると、はっきりとした踏み跡があらわれた。

<剣ヶ峰山頂> <西沢スカイライン入り口ゲート>

 林道ゲートの所にデポしておいたMTBで車に戻る。琴川ダムでは何かイベントがおこなわれているようで、大勢の人でにぎわっていた。

Walstone
(2008/06/07記)