鬼面山と夕立神パノラマ公園
5月2日の朝、不動岳を下山後、山王峽の「しらかば荘」で温泉に浸かり、兵越峠を越えて南信濃村から蛇洞林道を地蔵峠へ車を走らせました。次の山は鬼面山、翌日はついでに夕立神パノラマ公園にも寄ってきました。
【日 程】2010年05月2日(日)〜3日(月) 地蔵峠は車道が通過しているだけの味気ない峠で、テントを張れるようなスペースもないため、テントを持って鬼面山まで登ることにする。 登り始めの尾根道は、やせていて周囲の侵食が激しい。これは、地蔵峠を中央構造線という大きな断層が走っているためだろう。中間地点の貴ノ峰(標高1585m)を過ぎると、尾根はゆるやかになって南アルプスらしい樹林帯の中の登山道となる。 鬼面山山頂には、測量用なのか大きなヤグラが立っている。上ってみると意外に高度感がある。南アルプス主部の3000m峰が頭をのぞかせ、反対側には伊那谷の向こうに中央アルプスの山並みが美しい。 ヤグラの下、一等三角点の横にテントを張る。不動岳よりも標高が低いせいか、それとも天候のせいか、昨晩ほど寒くない。夕日と星空を眺めてから眠りにつき、鳥の声で目を覚ます。8時前には地蔵峠に戻り、大鹿村に下る途中で中央構造線の安康露頭を見学、夕立神パノラマ公園に向かう。車で行った公園からの中央アルプスの眺めは素晴らしく、今回歩いて登った不動岳や鬼面山よりも奇麗なパノラマが眺められたのは皮肉なことだった。公園入口には駐車場とトイレが整備され、公園には東屋と展望台がつくられていた。南アルプスは間近に眺められるが、逆光気味でやや迫力不足だった。 大鹿村に戻って小渋温泉に入浴。村が随分賑わっていると思ったら年に一度の大鹿歌舞伎の上演日だった。中央構造線の北川露頭を見学して、分杭峠、杖突峠を越えて甲府に帰る。
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